Adobe After Effects CS6でのレイトレース3D

3DCGっぽい映像の作成を頼まれたのですが、
フリーのCGソフトだと使い勝手が悪く(主観です)、
MayaやMaxを使うほどでもないのでAFで作ってみることにしました。

当初3D Invigoratorを使おうと思ったのですが、
なにやらCS6からは標準でシェイプの押し出しが使えるようになったらしいです。

普通にCS6でコンポジションを作成しただけでは押し出しが有効になりません。
事前にコンポジション設定の高度タブでレンダラーにレイトレース3Dを選択しておきます。

AFCS6-1.png

aiなどのベクトルデータをコンポジションに配置します。
コンポジションに配置したベクトルレイヤーを選択して右クリック、
ベクトルレイヤーからシェイプを作成をクリックします。
するとシェイプレイヤーが作成されます。
また、自動的に元のベクトルレイヤーは非表示になります。

AFCS6-2.png

これで無事形状オプションが表示されるようになりました。

ただ、このレイトレース3Dは対応していないグラフィックカードではプレビューが非常に重く、
作業するのは正直つらいものがあります。
(機能的に使い物になるかはまた別ですが)
そこで自己責任で対応するグラフィックカードを増やしてみます。

標準でインストールすると以下のディレクトリにあるはずの
C:\Program Files\Adobe\Adobe After Effects CS6\Support Files
「raytracer_supported_cards.txt」というファイルをエディタで開きます。
私の場合はGeForce GT 520を追加しました。
すると

AFCS6-3.png

こんな感じでGPUが利用できるようになりました。
もちろん自己責任なので何らかの不具合が起きても保証できません。
もっともAFを使うような方はすでに対応するグラフィックカードをお持ちだと思うので
こんなことはしなくてもいいとは思いますが。
ちなみに対応カードは以下のようになっているようです。

GeForce GTX 285
GeForce GTX 470
GeForce GTX 570
GeForce GTX 580
Quadro CX
Quadro FX 3700M
Quadro FX 3800
Quadro FX 3800M
Quadro FX 4800
Quadro FX 5800
Quadro 2000
Quadro 2000D
Quadro 2000M
Quadro 3000M
Quadro 4000
Quadro 4000M
Quadro 5000
Quadro 5000M
Quadro 5010M
Quadro 6000
Tesla C2075

当然Quadroがおすすめ、といったところですね。

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