インターリンクのZOOT NATIVE IPv4固定IPでVPN(L2TP/IPsec)

プロバイダの変更

20年近く契約していたプロバイダからメインのプロバイダを変更しました。
IPv6 over IPv4が使えなかったので。

回線はフレッツ光ネクスト(Bフレッツからの自動移行)、光電話契約なしのONU直結、マンションなのでVDSLです。
使っているルーターはYAMAHAのRTX1210です。

出先からL2TP/IPsecでVPN接続をしたい(してきた)のでIPoEでIPv4の固定IPが利用できるインターリンクにしました。

設定

基本的な設定はヤマハのサイトに記載の方法で大丈夫です。

transix接続設定例
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/transix/index.html

インターリンクは申込直後から利用できるのが特徴の一つですが、IPv4固定IPはインターネットマルチフィードから払い出されるので1時間強待つ必要があります。
また、今回はプロバイダ変更(光パックじゃなかったので気楽)も行っているので利用できるようになるまでの時間が読めませんでした。
なので、ZOOT NEXTも申し込んでPPPoE接続とDDNSも平行させました。

L2TP/IPsecの接続設定はv6Directで固定IPを提供しているオープンサーキットのページを参考にさせてもらいました。

v6Direct/固定IP1でRTX1210による、PPTP,L2TP/IPsec設定
https://www.open-circuit.ne.jp/isp/settei/v6direct-rtx1210-ip1-remote-vpn.html

平たく言うとIPIPトンネルへのL2TP/IPSecのパスフィルターの設定、IPIPトンネルで利用するnat descriptorへの静的NATの追加が必要という感じです。

トラブル

で、今回手こずったのは以下の2点でした。

ip route default
これはPPPoEを併用していたためにおこったのですが、GUIからプロバイダ設定を複数追加すると1つの設定にフィルター型ルーティングの設定が入っちゃいます。
それによって、記載の順番にかかわらずフィルター型が設定してあるものが最優先になってしまいます。
ip route default gateway tunnel 1 gateway pp 1 filter 500000
ip route default gateway tunnel 1 filter 500000 gateway pp 1
書き換えて無事にIPIP接続が優先になりました。

RTX1210のファームウェア
1年以上前にリリースされたサービスだったので油断してたのですが、現時点(2021年9月)で最新のファームウェア(RTX1210 Rev.14.01.40)から「IPIPトンネルで、L2TP/IPsecおよびL2TPv3に対応した。」となっています。
2日くらいがんばったんですがつながらないのでダメ元でファームウェアを更新したらあっさりつながりました。
実は上で紹介しているヤマハの設定ページにはちゃんと要求されるファームウェアのバージョンが記載されてます。

結果

最後に同一回線を用いたIPoEとPPPoEのとあるサーバからのpingレスポンスタイムのグラフを紹介します。
相対的にIPoEの方が安定しているのが見て取れるかと思います。
ただのIPoEはポート制限があるので余り使う気にはなれなかったのですが、固定IPだとお勧めできるかなと思います。

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