DataTraveler HyperX 3.0 64GBでのUSB2.0と3.0の比較ベンチマーク
13GBという少し大きなファイルを移動しなければならない機会があり、
ネットワーク経由ではやりとりできない環境だったためUSB3.0に対応した大きめのUSBメモリを買ってみました。
DataTraveler HyperX 3.0の64GBのタイプです。
http://www.kingston.com/jp/usb/personal_business#dthx30
今年になってから発売されたほとんどのPCにUSB3.0が採用されていますが、
USB2.0からどれほど速くなっているのか計測したことがなかったので速度比較をしてみました。
比較に使ったPCはこんな構成です。
ケース等:Shuttle SH67H3
CPU:Core i7 2600K
メモリ:8GB
HDD:Crucial m4 256GB
USB3.0の計測には全面ポート、USB2.0の計測には背面ポートを使いCrystalDiskMarkでベンチマークを行いました。
USBメモリのフォーマットはMacでも使えて便利なexFATを採用しました。
アロケーションユニットサイズは32キロバイトです。
まずはUSB3.0接続時の結果です。
DataTraveler HyperX 3.0は公称:読み込み 225MB/秒、書き込み 135MB/秒
となっているので読み込み速度が残念な数字となりました。
ただ、156MB/sはSATAのHDDを凌駕する性能です。
USBメモリでここまで速度が出れば実用上十分なのではないでしょうか。
こちらはUSB2.0での結果です。
DataTraveler HyperX 3.0はUSB2.0接続時の公称:読み込み/書き込み 30MB/秒
となっているのでほぼ期待通りか上回る性能です。
USB2.0は理論値が480Mbps(60MB/s)ということなので様々な要因でこの程度の速度が限界なのかもしれません。
参考:RUF3-SSの場合
ここからは参考までに以前から利用しているUSB3.0対応のUSBメモリである、
RUF3-SS 16GBモデルでもベンチマークをとってみました。
この製品はすでにメーカー販売終了となっています。
こちらはUSB3.0接続の場合です。
こちらはUSB2.0接続の場合です。
Write速度が変わらないのはUSBメモリ側のチップかコントローラーがネックになっているためだと思われます。
まとめ
USB3.0のUSBメモリは世代を重ねる毎に速度が速くなっているようです。
また、ランダムアクセス性能はそれほど向上が感じられません。というか逆に遅くなった気すらします。
新規にUSBメモリを購入する際には大きなファイル(少なくとも数MBクラス)のファイルを扱うことが多いのか、
小さなファイル(KBクラス)を扱うことが多いのかでUSB3.0の恩恵を受けられるかが決まりそうです。
もし小さなファイルをたくさんコピーするような作業が多いのであれば、
大手メーカーが提供する速度向上用のソフトを導入すると速度が劇的に改善されるはずなので
なるべく活用していくことがポイントになるかもしれません。
ここまで書いてアロケーションユニットサイズが速度に関係するか気になってきたので
別途調査してみたいと思います。